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平和を求める哲学、ソクラテスとグラウコンとの議論

平和を求める哲学、グラウコンとの議論
「では、私がさっき約束した最初の論題について聞いてください。それは、 <正義>とはなんであり、どのような起源をもつものなのか、という問題です。 人々はこう主張するのです。~自然本来のあり方からいえば、人に不正を加える ことは善(利)、自分が不正を受けることは悪(害)であるが、ただどちらかと いえば、自分が不正をうけることによってこうむる悪(害)ほうが、人に不正を 加えることによって得る善(利)よりも大きい。そこで、人間たちがお互いに不正 を加えたり受けたりし合って、その両方を経験してみると、一方を避け他方を得る だけの力のない連中は、不正を加えることも受けることもないように契約を結んで おくことが、得策であると考えるようになる。このことからして、人々は法律を 制定し、お互いの間の契約を結ぶということを始めた。そして法の命ずる事柄を 『合法的』であり、『正しいこと』であると呼ぶようになった。引用、国家
(上)106Pからです。
これは市民の間から幸福への追求的な哲学が語られていると見るべきと考える
その中でトラシュマコスやグラウコンなどという市民とソクラテスという一般
市民より踏み込んだ市民の見識の比較議論の描写ですね。
結局はこの状況のどこに感心を抱くかは気にする要点によって変わりますね。
たとえば、ここに登場する一般的な市民は不正を利益をもたらす正義(利)の
部分に価値を見出しているのが多いのに驚き法律の原点に美点を感じなくなるとか、
あるいは、不正を正義的に考える人が多いから犯罪がなくならないのか?などと
いろいろと出てくると思います。どれももっともだと思います。
結果としては、ヨーロッパなどでは法律、そして国家間の条約などという約束事、
契約などは順守されますね。つまりそれがソクラテスなどの哲学が活かされた社会的な
成熟がもたらす結果なのか?はたまた、自らの不正から被害を与えないことから、相手
の不正から自ら被害を得ない為の契約の履行にすぎないのか?それは分からないが結果は
良いと思いますね。
ただ、私的にはこのように成熟した市民国家であっても一つ間違えば戦争になるのが
現実であると思います。つまり、市民には永久的な平和の為の哲学は見えていないという
ことになりますね。そんな平和をもたらす哲学などあるはずもなく、終焉への旅を人類は
しているかもですね。しかし、最低でも、こうした契約、条約を守り、約束を守ることを
世界中でできてこそ、世界市民が次の平和を探すステップ見えてくることだと思います。
ですが、市民が平和を求める哲学を論ずることの自由がない国もあれば、嘘で市民を洗脳
したり、自らに非難が及ばないように嘘をつき、嘘を正当化する為にさらなる嘘をつくこ
とも正義となる市民や国もある。
参考資料
特別番組「なぜ中韓はいつまでも日本のようになれないのか わが国だけが近代文明を手に入れた歴史の必然 」石平 福島香織 倉山満【チャンネルくらら・4
https://www.youtube.com/watch?v=POMX8QUJKJE
【石平】韓国は歴史をも偽り…恩を仇で返す
https://www.youtube.com/watch?v=eAfx2xOcTxc
特別番組「中国の歴史は●●から始まった~石平先生と語る五千年の歴史」倉山満【チャンネルくらら・8月9日配信】
https://www.youtube.com/watch?v=WWDZOexc35c
石平著書「韓民族こそ歴史の加害者である」【日出国真報】
https://www.youtube.com/watch?v=AA7kK5gUvZI



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ソクラテスと地球市民





(紀元前469年~前399年) 哲学の祖ソクラテスは生きることとは何か 人間はどのように生きればいいのか ということを考える倫理学をはじめて行った人物といわれています。 古代ギリシアの哲学者。その思想は弟子のプラトンやその弟子のアリストテレスなどの著作により知られる。 ソクラテス(希:Σωκράτης、紀元前469年頃 - 紀元前399年4月27日)は、古代ギリシアの哲学者である。長母音を発音するならソークラテース。プラトンの師にあたる。妻は、世界三大悪妻として知られる、クサンティッペ。ペロポネス戦争に三度も従軍。ソフィストを批判し、民衆裁判で死刑判決。「悪法も法なり」と脱獄を拒否。毒ニンジンの盃をあおって亡くなった。 (1)ソクラテス裁判の事実過程 告発 BC399年の春 告発者 アニュトス・メレトス・リュコンの3名 告発理由 (1)国家の認める神々を認めず、 (2)新しい鬼神(ダイモーン)の祭りを導入し、 (3)かつ青年に害悪を及ぼす 裁判制度 陪審員501人(一般市民から選出)  (1)有罪か無罪かを多数決で決定する。  (2)原告・被告がそれぞれ刑量を申告し、それについて多数決をする。 判決 (1)有罪281人・無罪220人→有罪に決定 (2)原告の申告は死刑 で、361人が賛成    ソクラテスは最低の罰金刑を申告し、140人が賛成、よって死刑決定     処刑 普通はすぐ執行されるが、この時は、デロス島のアポロンの神へ捧げる供物を積んだ船が出発したばかりで、その船が帰るまで1ヶ月延期された。その間、脱獄できたが、ソクラテスは拒否する。 そして「悪法といえども国法」といって、みずから毒杯を仰ぐ。
以上、引用ですが、
ソクラテスは古代ギリシアの哲学者ですが、自身は著述を行っておらず、弟子の哲学者プラトンやクセノポン、アリストテレスなどの著作を通じ知られています。
というか西洋哲学の大家と云った方がふさわしい方のようですね。
私が思うのは今の時代を見ると哲学的に見るとひと昔まえよりも臆面もなく自国第一主義を強調したり、一国の首相がトップセールスなどと言って自国の商いをリードするなどは
昔の日本人なら恥ずべきことであったことでした。
こうしたことを哲学的にいうと正義?不正?ソクラテスに教えていただきたいものです。
小さくいうと子供にぬけがけしてでも、自分第一で生き抜けと?また、教師に商人の品物を宣伝して販売を応援しろと?
ようするに哲学とは「人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。また、経験からつくりあげた人生観。」であるので生き方を問うものであるから血なまぐささのない、いわば精神性かと思えば大家であるはずのソクラテスでさえ公開裁判で死刑判決を受けている。
この地球という国家集団とは哲学では不正状態?なぜなら地球市民のためには一国主義では世界はまとまらないばかりか、それはいつも争いの境を作っているからであり、地球市民の為にならない論理なのだからです。
寝言です。もう11時を過ぎました。おやすみなさい。早い寝言でした。
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